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スキャンデータ編集の入門編。DESIGN MANUFACTURING CLASS in KUDAN #05 イベントレポート

ケイズデザインラボが培ってきたデザインや製造に特化した3Dツールテクニックや、機材を活用したビジネス開発、助成金取得にいたるまで、様々なノウハウを共有するオープンイベント「DESIGN MANUFACTURING CLASS in KUDAN」(通称DMC in KUDAN)。
2018年6月14日(木)の回は、翌週開催の『設計・製造ソリューション展』に先駆け、「スキャンデータのCAD化プロセス」をチラ見せします。

現物を3Dモデルにしてみよう〜スキャン編〜


※この日、設計・製造ソリューション展で黒板が使われてしまい、寂しい入り口でした…
「リバースエンジニアリング」という単語を耳にしたことはありませんか?ここではたとえば、既存製品や、製品のクレイモデル等から3Dデータを作成し、CADデータを作成する手法をさします。ここで既存製品の3Dデータを取得する際に使用するのが3Dスキャナです。

3Dスキャンで得られるデータは、スキャン対象物の3次元座標を取得したものです。(点群データ)これは形をなさない、ボリュームのないデータです。また、一度に取得する点群のデータは容量が大きく、編集手段も限られています。CADデータにする場合、切削や3Dプリントをする場合、とスキャンデータは用途にあわせて形式をかえる必要が生じます。

小難しいことは少し横に置いておきましょう。本日はまず3Dスキャナーを動かしてみます。
取り出しましたのは、SHINING 3D社(中国)のデスクトップ3Dスキャナー「EinScan-SP」。特徴は付属のターンテーブルについたマーカー(目印)。専用ソフトウェアで操作すると、ターンテーブル上のフィギュアに光があたり、回転。これをぐるりと一周。位置あわせの簡単さに、参加者様(とスタッフ1名)がおおーと感動。

ターンテーブルに乗らないサイズのものは、付属の三脚でフリースキャンが可能。小型ながら、とても使えるにくいやつ。日本で扱っているのはケイズデザインラボだけ(2018年6月現在)です。

現物を3Dモデルにしてみよう〜データ編集編〜

さあ、スキャナを見学したあとは、点群データのCAD化体験をおこないます。

点群データは、細ければ細かいほど、多ければ多いほど形状の詳細部分が取得できますが、その分データ容量も重くなります。この大容量なデータは編集手段が限られているのが現状。じゃあ、どうすればCADにもっていけるデータになるんでしょう。

ソフトウェアは「Geomagic Design X」。メッシュの編集や点群データ処理がこれひとつで作業可能なソフトウェアです。
たとえばスキャンした点群データをCADへ橋渡しする、もともと存在するCADデータと点群データの差異を可視化する、など様々な用途に使えます。お使いのCADソフトウェアにデータと履歴・パラメータなども転送します。(※対応していないCADもあります)

スキャンデータを読み込み、領域わけした様子。座標の候補をクリックすると、領域わけしたデータを元に座標を提案してくれます。

領域わけを行うと、たとえば平面や円柱形状などの領域をカラフルに表示し、可視化します。この領域の形状をもとにスムーズにモデリングが可能です。独特な機能ですね。

それともうひとつ、Design Xにてモデリングを行った3Dモデルは、設計に必要な履歴とパラメータを他のCADにインポートが可能です。
今回は試しにSOLIDWORKSにインポートしてみました。便利ですね。

現在、業界では空前のリバースブーム。3次元化が進み十数年がたち、金型の廃棄やリメイクの要望が増加しています。
しかし、ソフトウェア頼りではなく、知識のある人がデータを抽出、モデリング、寸法拘束や数値化ができないところを作成していかないと金型のリメイクができないのが現状です。

キモがなかなか理解しにくいリバースモデリング。リバースはできる人が少なく、型を作成できる人も限定的。技術者を増やさないことには、市場も広がらないのです。
ということで、今回はここまでですが、来月にすこし堅めの実践的なリバースモデリングクラスの開講が決定しました。どうぞお楽しみに。

イベント概要


 『DESIGN MANUFACTURING CLASS in KUDAN #05』
プレDMS:リバースモデリングを体験しよう
2018年6月14日(木) 17:00〜19:00

イベント情報は随時更新いたします。ご参加やイベントに関するご質問等、お気軽にお寄せください。

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