DuraFourceXD|京セラ株式会社

防爆仕様の高耐久ファブレット。綿密なデジタルプロセスにより達成した”ラグ”な外装
DuraFourceXD 製品概要

製品サイト:http://www.kyoceramobile.com/duraforce-xd/
「DuraForce XD」は、京セラ株式会社が2016年1月に米国のAT&Tで発売した5.7インチの法人向けファブレット端末(大画面スマートフォン)です。高耐久性能が特徴で、防水・防じんはもちろん、大型プラントや化学工場等、可燃性のガスや蒸気が存在する場所でも使用できる防爆規格にも準拠しました。過酷なビジネス環境下からアウトドアユースまで安心して使えるラグデザインで、2016年度Red Dot Design Award を受賞。

プロモーションムービー

Red Dot Design Award 受賞

ドイツのDesign Zentrum Nordrhein Westfalenが主催するプロダクトデザイン賞「Red Dot Design Award(レッドドット・デザインアワード)」にて、法人向けファブレットのコンセプトと堅牢で卓越したデザインが評価され、「Product Design 2016(産業機器/ロボティクス部門)」を受賞。
プレスリリース

 
製作フロー

クライアント:京セラ株式会社 デザインセンター
導入サービス:D3テクスチャー® 革シボデザイン 【オーダーメイド】
実施検証:3DスキャニングとGeomagic Verifyでのテクスチャー再現性検証

デジタルによるオーダーメイドのテクスチャー検証

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デザイナーのリクエストによる3種類の革シボを提示。0.01ミリ単位で深さの違う革シボをレンダリング画像で確認し、初期イメージの擦り合わせを行いました。シボ決定後は、製品データに適用し微調整を重ねました。

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D3テクスチャー®では、曲面や別パーツでもテクスチャーパターンを繋げることが可能です。デジタル上で金型のためのアンダー処理やパーティグラインの割型位置を調整することもでき、デザイン過程から量産を意識したモデリングを行うことで、実現性とクオリティを求めた意匠検討ができます。

試作検討

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光造型タイプ(半透明)の3Dプリントでの検討の後、より精細なSTL切削加工の二段階でプロトタイプを製作。
ほぼ最終製品に近い形で形状・意匠確認を行いました。
※(左)最終製品(右)STL切削加工のモックアップ

量産検証

3Dスキャニング、Geomagic Verifyでのテクスチャーの転写性検証
金型による量産を行う際、素材によっては成型品の収縮が起こることがあります。今回使用するエラストマー素材でのテクスチャーの転写性を確認するため、有型でのエラストマー成型品とプラスチック成型品をそれぞれ高精度スキャナー「SmartSCAN」で計測。解析ソフトウェア「Geomagic Verify」にて、2つのデータの偏差(どれだけシボの深さが落ちているか)をパーセンテージで算出し、数値をもとに調整を施した最終データで成型しました。

8点をランダムにスキャンした平均値は「102%」。ケイズデザインラボ社内の研究部署が担当します。

京セラ株式会社 デザインセンター デザイナー コメント

小さなプロダクトにおいて、テクスチャーは全体の印象を大きく左右します。0.01の違いで、頑丈な印象が大雑把な印象へと変わってしまう。
今回、デジタルでシボを作成したことで、1つ1つのシボ山を調整するレベルでテクスチャー検討ができ、エラストマーの転写性まで考慮し金型データを作成することできました。シボの成型は苦労する事が多いですが、量産前の検討を充分にできたことで、全く微調整する事なく完了しました。K’sさんに協力していただいたおかげで、デザイン開発から量産まで、精度高くスピーディーにイメージを具現化出来ました。(八谷)

開発の中でフェーズが遠いと感じていた形状設計とテクスチャーデザインが、今回K’sさんとの開発によって近くなったと感じました。初期段階から形状とCMFを一緒に検討し、デザインの精度を上げていけることは、機能性と美しさを両立でき、よりユーザーに喜んでいただける製品作りが可能になると感じました。(長谷川)

担当マネージャーより

京セラ株式会社さま、成型企業さま、ケイズデザインラボの3社での事前検討は綿密に行いました。事前の調整は苦労していると思いますが、デジタルデータだからこそ、拠点が離れていても常に最新の課題共有と解決ができたと思います。
これまでの製作フローと異なる手法を取り入れていただいたのですが、それぞれの部門のご担当者さまが一同に会し、新しいプロセスについて共有する機会を作っていただいたことが大きかったです。柔軟な体制で具体的な懸念点を早期に擦り合わせられたことがスムーズな進行となり、クオリティアップに繋がったのではないでしょうか。

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