Paralympic Athlete Support for Tokyo 2020

2020年東京オリンピックで、金メダリストを

平成28年度 「次世代イノベーション創出プロジェクト2020助成事業」 に、ケイズデザインラボの「競技用義足への3D人体計測応用技術の開発」プロジェクトが対象事業として採択されました。健康・スポーツ分野では唯一の採択です。 パートナー企業のミズノ株式会社と株式会社今仙技術研究所と共に、2020年に向けてパラスリートをバックアップします。

次世代イノベーション創出プロジェクトとは?

『次世代イノベーション創出プロジェクト2020助成事業』は、東京都が策定する「イノベーションマップ」に沿って、都内中小企業が、他企業、大学、公設試験研究機関等と連携し、その技術・ノウハウを活用して取り組む成長産業分野の技術・製品開発に要する経費の一部を助成するものです。選定企業には、今後最長4年間にわたりプロジェクトの進捗に応じて経営・技術支援等を行う連携コーディネータが配置され、実用化に向けた継続的支援が行われます。

本助成事業スキーム図

2016年度に公募された、東京都の抱える4つの課題に対して、様々な企業や団体が連携してイノベーションのきっかけを提供し、都内の中小企業を中心とした連携体による技術開発や製品開発を長期的に支援する取り組みです。イノベーションの創出を目的にしています。

K’s DESIGN LABの開発テーマ
【競技用義足への3D人体計測応用技術の開発】

最先端の3D人体計測技術を用い競技者にとって最適な競技用義足とのマッチングシステムを開発する。

モノ(義足)単体の開発では素材の面、解析に基づく形状面、共に種々開発が進められているが競技者本人の人体の特性側から見て最適な義足の形状やアライメントの数値化を狙う開発は例を見ない。本開発では3次元スキャンで得られるデータを活用し、最適・最高な義足の開発、及び従来の勘と経験に依存したアライメントのノウハウをデジタル化し支援システムを開発する。

パラアスリートと競技用義足

パラアスリートが運動時に使用する義足は、日常で使用する“ 歩くための”義足とは違います。板バネという樹脂を曲げて作った弾力のある部分と、激しい運動に伴う痛みをできるだけ軽減できるように工夫されたソケット部からなります。

1.生活用義足と競技用義足

病気や事故等で脚を切断した人が装着する義足は、通常は人間の脚を模して作られます(生活用義足)。生活用義足は主に歩行を目的としており、使用するユーザーの様々なニーズに応じて構成部品を選択し、調整して作成されます。競技用義足は、まるでスキー板を曲げたような形状の足部が特徴です。この足部のパーツは「板バネ」と呼ばれており、軽量で強度のあるカーボン素材でできています。地面を蹴った際に板バネがたわみ、バネが元に戻ろうと反発する力を使うことで、「走る」「跳ぶ」などの動きを可能にします。

2.義足装着時の「アライメント」とは?

義足における「アライメント」とは、ソケットと膝継手や足部の相対的位置関係のことを指します。

アライメントの不適合は、歩行・走行のしづらさ、断端部分への負担、競技の記録に関わってくることがわかっています。直立時(静的)のアライメント調整と、走行時(動的)アライメントを取得することで、パラアスリートと義足との関係性を割り出し、義足のセッティングと競技の記録、アスリートのコンディションも合わせてパラアスリートに最適な義足装着時のアライメントを抽出します。

3.競技用義足×3Dでうまれる技術

競技者本人、および義足を装着した競技者本人を3Dスキャンし、デジタルデータ化。人体への負荷や講義に適した義足と人体の位置関係などを解析し、競技者本人の人体の特性側から見た最適な義足の形状やアライメントの数値化を狙います。競技用義足の調整のノウハウがデジタル化されることで、今まで熟練した義肢装具士の勘と経験に頼っていた「緻密なアライメント調整」が、誰でも簡便に行えるようになると想定されます。ケイズデザインラボは競技者個々の特性にあわせたスポーツの実現を、3Dの部分で支える取り組みを行っていきます。

About PAS for 2020

デジタルテクノロジーを活用したものつくりを行う株式会社ケイズデザインラボ(東京都の中小企業)と、総合スポーツメーカーのミズノ株式会社、義足の商品開発で実績の高い株式会社今仙技術研究所の3社が中心となり、多くのパートナー企業とともに2020年に向けてひとつのプロジェクトに向けて走り出します。

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